- サッカーを勉強したいけど、どのように勉強したら良いか分からない
- どんな勉強方法があるのか知りたい
- どんな勉強方法が自分にあっているのかを知りたい
こんな悩みを持っているサッカー指導者の方は意外と多いのではないでしょうか。
今回は、そんな悩みを解決できる記事を用意しました。
この記事で紹介する自分にあった勉強方法を実践すれば、遠回りせず、最短距離で目標に向かって成長することができます。
私もたくさんの勉強方法を試してきましたが、結局は今の自分にあった勉強方法と内容を実践することが一番の成長につながることを実感しました。
記事前半では勉強方法を選ぶときのコツ、勉強の種類やそれぞれの勉強方法のメリット・デメリットを、後半では勉強するときの注意点、おすすめのサッカー本と試合動画配信サービスをご紹介しますので、じっくり読み込んでくださいね!
1.勉強方法を選ぶときのコツ
結論、『自分の特性×学びたいこと』で選ぼう!
自分の特性
人には得意不得意があります。例えば、勉強をするときに本を読むよりも動画を見た方が学びやすい人や、周りとコミュニケーションを取りながら勉強するよりも、一人で黙々と勉強したほうが学びやすい人など、さまざまな人がいます。
サッカーの勉強をするときも同じで、自分の特性にあった勉強方法を選択することが重要です。特性を考えないで選択をすると、モチベーションが上がらず継続できないなんてことになってしまいます。ですので、まずは自分にはどんな特性があるのか考えてみましょう。自分ではわからない場合は周りの人に聞いてみても良いかもしれません。
ちなみにですが、特性には大きく分けて3つの種類があります。(参考程度に)
①視覚優位
見た情報を処理するのが得意なタイプ。映像や画像、図形から内容を理解、記憶するのが得意で、目で見た情報と記憶を結びつけて思い出す人が多い傾向にあります。
②言語優位
読んだ情報を処理するのが得意なタイプ。文章を読み書きして理解を深めていくのが得意で、論理立てて物事を考えたり、文章を書くのが得意な人も言語優位に多いです。
③聴覚優位
聞いた情報を処理するのが得意なタイプ。黙読するのではなく音にして聞いたり、誰かに話すことで情報が残りやすい傾向にあります。年号をゴロで覚えるのが得意だったり、英語も文法から学ぶよりは耳で聞いたほうが覚えやすく、ヒアリングは得意という人が多いです。
学びたいこと
サッカーの勉強をするとき、どんな勉強方法を選択するかによって学べることが変わってきます。
例えば、周りの指導者との交流会などから学ぶ場合、実体験に基づく内容が多いため実践的なことを学べますが、その一方で理論的でないことも多くあります。他にも、本で学ぼうと考えた場合、理論的に詳しく説明されていますが、理論に偏りすぎて実践に活かせなかったりもします。
要するに、勉強方法にもメリット・デメリットがあるということです。このメリット・デメリットを理解し、自分が学びたいことを明確にした上で勉強に取り組むことが重要です。
「自分の特性は分かったけど、そもそもどんな勉強方法があるのかわからない」「それぞれの勉強方法のメリット・デメリットを知りたい」
そんな方のために、次のステップとして勉強方法の種類とそれぞれのメリット・デメリットをご紹介します。是非参考にしてみてください。
2.勉強方法の種類とメリット・デメリット
①本を読む
<メリット>
・幅広いテーマ(技術、戦術、フィジカル、メンタルなど)を理論的かつ詳しく学ぶことができる
・自分の興味があるテーマや人物を選択できることや、自分のペースで学ぶことができる
<デメリット>
・理論に偏りすぎて、現場での実践にすぐに役立てるのが難しいことがある
・文章や図での説明が中心のため、実際の現場における細かいニュアンスやリアルなフィードバックが得られにくい
②オンライン講座
<メリット>
・世界中の専門家から最新のトレンドや指導法を学ぶことができる
・地域に限定されないグローバルな知識を吸収できる
<デメリット>
・参加費が高い場合が多い
・受講後すぐに指導力に直結するかが不確実
・時間をかけて自己学習する必要があるため、自己管理能力が求められる
③試合分析
<メリット>
・実際のプレーから直接的に学ぶことができるため、実践的であり、戦術理解を深めやすい
・選手の動きやチーム全体の動向を細かく観察することで、理論と実践を結びつける力が養われる
・自分のチームの改善点を発見したり、他のチームの優れた戦術を取り入れたりすることが可能。また、分析力が向上することで、選手への具体的な指導がしやすくなり、選手に対して説得力のあるフィードバックをすることができる
<デメリット>
・分析に時間がかかる
・日々の指導業務に加わると、負担が大きくなることがある
・分析ツールやソフトウェアを導入する場合、コストがかかる場合もあり、技術的な知識も必要。さらに、分析の結果をどのように具体的な指導に反映するかを考えるのも難しい
④インターネット検索
<メリット>
・情報量が豊富で多様
・最新情報の入手が容易にできる
・無料のものが多い
<デメリット>
・インターネット上の情報は誰でも発信できるため、信頼性や正確性が保証されていないものも多くある
・情報量が多すぎてどの情報が自分にとって有益かを判断するのが難しい
・インターネットで得られる情報は、表面的な知識や概略にとどまることが多い
⑤ライセンスの取得
<メリット>
・体系的な知識を学び、公式に認定された資格を得るための確実な方法。各国のサッカー協会が認定する資格を持つことで、信頼性と専門性が高められる
・最新の指導法や戦術、選手育成に関する知識が得られ、コーチとしてのキャリアアップにも役立つ
・ネットワークを広げる機会があり、同じ目標を持つ他のコーチとの交流もできる
<デメリット>
・ライセンス取得には時間と費用がかかる。特に上位レベルのライセンスは取得するのに数年かかることがあり、経済的にも大きな負担になることがある
・ライセンス取得後もそれをどう活用するかは自分次第であり、実践的な経験を積むことが求められる。試験や課題のプレッシャーもあり、時間的な負担が大きくなることがあるため、しっかりとした準備と計画が必要
⑥実践を通じて学ぶ
<メリット>
・実際に選手に指導することで、理論を現場で活かしながら学べる点が最大の強み
・現場での経験を通じて、選手の反応やパフォーマンスを直に観察でき、それに応じて指導方法を改善していくことで、実践力が身につく
・失敗や成功を通じて学ぶため、学習の深度が高まり、指導力の向上が図れる
<デメリット>
・実践は試行錯誤の連続であり、失敗はつきもの。特に、初めて新しい戦術やトレーニング方法を試す際には、成果が出るまでに時間がかかることがある
・選手の成長や結果に直接影響するため、慎重にアプローチする必要があり、すぐに効果が見られない場合にはストレスがたまることもある
⑦他の指導者との交流
<メリット>
・他の指導者との交流は、実際の経験から学ぶことができるため非常に実践的
・他のコーチの指導法や考え方を直接見たり聞いたりすることで、自己の指導スタイルを磨き、即座に応用できるヒントが得られる
・異なる視点やアプローチを学ぶことで、自分の指導に幅を持たせることができる。また、交流の場で得られるフィードバックや意見交換は現場での改善にもつながる
<デメリット>
・交流の場が限られるため、いつでも学びの機会が得られるわけではない
・他の指導者のスタイルや考え方が必ずしも自分のチームや環境に合うとはかぎらない
・多くの意見や方法がある中で、どれが自分に最適なのかを判断するのは難しいことがある。さらに、交流が深まらなければ表面的な情報交換にとどまる可能性もあり、時間と労力の投資に対して得られる成果が不確実なこともある
勉強の仕方には他にもさまざまな方法があります。それぞれにメリットとデメリットがあり、それを理解した上で自分にあった勉強方法を選択することが重要です。
「自分の特性も理解し、どんな勉強方法でやってみようかイメージもできた!よし、さっそくやってみよう!」と思った方、少し待ってください。最後に勉強をする上での注意点をいくつかご紹介します。これを理解しておけば、空回りすることなく勉強を進めることができますので、最後までご覧になってください。
3.勉強する上での注意点
①自分のレベル感を把握しておこう
自分がサッカーに関わって間もない初心者なのか、ある程度指導経験のある中級者なのか、あるいは経験年数も豊富な上級者なのかによって選択する勉強方法が少し変わってきます。
例えば、初心者の方が初めから試合を観て分析をする勉強方法をとっても成長につなげるのは難しいでしょう。なぜなら、試合分析は一定の経験がないと何が良くて何が悪いのかの判断をするのが難しいからです。ですので、まずは本やオンライン講座などを活用し、基本的な知識を得ることから始めるのがおすすめです。基本的な知識を蓄えながら試合分析をするような同時並行での勉強方法であれば問題はないと思います。むしろ効率的とも言えるでしょう。
中級者、上級者の方は試合分析を多く取り入れることをおすすめします。サッカーは常に進化し続けるスポーツですから、最新のトレンドを把握し、普段の指導に落とし込んでいくことが重要です。その他にも、指導者同士の交流を上手く活用すれば、今までとは違ったサッカーの価値観などを他の指導者から吸収することができるかもしれません。
②複数の勉強方法を掛け合わせて掛け算に
サッカーの勉強をするときは、1つの方法だけに固執してはいけません。例えば、本だけで勉強をすると理論だけが先行してしまい実践力は身に付きませんし、試合分析だけだと、観るポイントが単調になってしまいサッカーの価値観が自分の域をでません。ですので、『本×指導者同士の交流×試合分析』というように複数を掛け合わせて勉強をすることで、新しいサッカーの価値観を取り入れつつ自分のサッカーの価値観をアップデートしていくことができます。
③サッカー以外のものにも関心を持とう
「サッカーはサッカーをやっているだけでは上手くならない」という言葉を聞いたことはないでしょうか。これは選手に向けた言葉ですが、指導者も例外ではありません。サッカー以外のもに関心を持ち感性を磨くことで、サッカーの価値観にも良い影響を及ぼしてくれます。要するに「心を豊かにしましょう」ということです。
例えば、サッカー以外の本を読んだり、映画を見たり、クラッシックを聴いたり、美術館に行ったりなどなどです。感性を磨けば、サッカーの価値観が膨らむだけでなく、人間としての成長にもつながり、選手たちに伝えられることも増えることでしょう。
勉強におすすめの本&試合配信サービスの紹介
おすすめの本
試合動画配信サービス
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- 海外:カラバオカップ、FAカップ(イングランド)
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- 海外:リーグアン(フランス)
- 海外:DFBポカール(ドイツ)
- 海外:セリエA、コッパ・イタリア(イタリア)
- 海外:ポルトガルリーグ
- 海外:ベルギーリーグ
- 海外:UEFA女子チャンピオンズリーグ
- 海外:イングランド FA女子スーパーリーグ
- 海外:イタリア セリエA女子
- 国内:明治安田Jリーグ(J1、J2、J3)
- 国内:AFCチャンピオンズリーグ
- 国内:WEリーグ
料金
- DAZN:月間プラン 3,700円(税込)〜(※1)/月、年間プラン(一括払い) 30,000円(税込)/年、年間プラン(月々払い) 3,000円(税込)/月 ※総額36,000円 ※1:アプリ内課金(Apple、Google、Amazon)での支払いの場合、月間プラン 3,800円(税込)となる
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- DAZN for docomo:月額4,200円(税込)
- 詳細は各社公式サイトをご覧ください。
4.まとめ
勉強方法を選ぶときは、「自分の特性×学びたいこと」で選びましょう。
自分の特性にあわせて継続できる勉強方法を選択することが重要です。
学びたいことは、それぞれの勉強方法のメリット・デメリットを理解した上で選んでください。
勉強をする上での注意点を守ることで、より自分に適した勉強方法を選択することができますので、是非参考にしてください。
今後もサッカーに関連する記事を書いていきますのでお楽しみに!
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